「夫の節約は間違ってる!」“おつとめ品”は買いたくない39歳パート妻の不満。働いているのは何のため?

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コクハク

ウチの夫はお金にうるさい

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も。

 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

 節約方針が夫婦で異なると、家庭内の雰囲気が悪くなりやすいもの。39歳の翠さん(仮名)は、1歳年下の夫・カイトさん(仮名)が家計に口うるさいとに悩んでいます。

「ウチの夫は、お金にかなり厳しいタイプだと思います。たとえば『湯船は週に1回にして』『エアコンはなるべく使わずに、厚着をすべきでしょ』みたいな細かいことを、毎日のようにいちいち指示してくるんです。

 今は物価がすごく上がっているし、日々の節約は大事って私も思うんですけど…。そこまでケチケチされると、何のために働いているのかわからなくなってイラつくんですよね」

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“おつとめ品”を優先的に買えと言われても

 翠さんは、結婚4年目。生活費は夫が7割・翠さんが3割を負担し、日々の買い物や支払いなど実際の出納は翠さんが担当しています。

 新婚当初の夫は家計管理にほとんど口出ししなかったそうですが、物価が上がるにつれて日々の出費を細かくチェックしてくるようになったそうです。

「食費についても、ウチの夫は細かいんですよ。

『食材はなるべく安く』というのは私も同意なのですが、そのためなら安い加工品でもいいとか言うし、産地にはこだわらずに値段重視で買ってこないと怒るんですよね。

 野菜も肉も、“おつとめ品”のシールが貼っているものを優先的に買うように言われていますが、いつも行っているスーパーマーケットの“おつとめ品”は、けっこう萎びていたり、お肉の色が悪かったりと、なかなか手が伸びません…」

 翠さんいわく「ウチの家計は、ゆとりがたくさんあるわけではないけれど、そこまでケチケチしなくても食費や日用品くらいは贅沢しなければ普通に買えると思う」とのこと。

夫の節約方法は間違っている

 翠さんはパート勤務で、夫にお金の使い道を細かく言われるたびに働くモチベーションが下がっているのも悩みだと浮かない表情です。

「しかもですね、夫は慢性的な頭痛を抱えていてドラッグストアで頭痛薬をよく買うんです。あと、体が痛いからとマッサージにもしょっちゅう行っていますね。

 食材の買い物にはうるさいわりに『栄養が偏るから』と、お高いサプリメントを定期購入して飲んでいます。

 え? なんで? 自分だけ? って感じで納得できません。節約してもそういうところに出費をしていたら、意味がないと思うんですよね。

 それに毎日湯船に入れば頭痛や体の凝りは、ある程度まで解消できるでしょうし、食材にもケチケチしなければサプリメントだっていらないのでは?

 はっきり言って、夫の節約方法は間違っていると思うんです!」

口では勝てない…

 どうにかして夫に今のスタンスを変えてもらいたいと思っている翠さん。

 しかし夫婦で話し合いをしても、夫は弁が立つタイプなので、いつも負けてしまうと悔しそうです。

(並木まき/ライター・エディター)

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