ダウンタウン松本人志の性加害疑惑 NHKがスピードワゴン小沢一敬を“即切り”した背景

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 クロであれば、降板もやむなしだろうが、NHKはそう判断する材料を掴んだのか。松本、小沢が会見を求められる中、それにも応じていない現状ですでにアウトという判断だったのか。

 ここに見え隠れしているのが、故ジャニー喜多川氏の連続性加害事件だ。昨年3月に英BBCの番組が報じたことで世界的に広まり、それがブーメランとなって、ジャニー氏の所業に対し見て見ぬふりをしてきた芸能マスコミも一斉に報道した。それで騒動となり、旧ジャニーズ事務所を解体へと追い込んだ。5月にあった市川猿之助とその両親の一家心中事件も、発端は猿之助のセクハラ、パワハラ疑惑。9月には宝塚歌劇団団員の死をめぐり、長時間労働や上級生の壮絶パワハラを遺族がメディアで告発、これも、くすぶったままだ。

 文芸評論家の斎藤美奈子氏はこうした流れについて東京新聞のコラムで、これまで治外法権扱いだった日本芸能界の牙城にメスが入った意味は大きいとし、ジャニーズ、歌舞伎、宝塚の頭文字からJKT問題との呼び方もされているとした。そのコラムでは、共通点として、権力を持った上位者が下位のものを搾取ないしは抑圧する構造があり、それを組織ぐるみで隠蔽する体質、それらを監視すべきメディアが忖度しスルーしてきた背景があると指摘。年の瀬、ここに吉本のYが加わったとして、「JKT」と同様、Yも無傷ではすむまい、と結んだ。

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