著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

「コットン」結成12年目でついにブレーク 覚醒した吉本興業の“眠れる獅子”の実力

公開日: 更新日:

 昨年、吉本興業の「眠れる獅子」がついに目覚めた。西村真二(39)ときょん(36)の2人からなるお笑いコンビ・コットンが、結成12年目にしてついに大ブレークを果たしたのだ。

 彼らは2012年から「ラフレクラン」というコンビ名で活動していた。西村は芸人になる前に地方局のアナウンサーをしていたこともあり、端正な見た目でしゃべりも達者。ライブシーンでは早くから注目される存在だった。

 ネタの面白さにも定評があり、お笑いコンテストで優勝したこともあったが、世に出るためのきっかけをつかむことができず、長い間くすぶり続けていた。

 そんな彼らにとって転機となったのは、21年に「しくじり先生 俺みたいになるな!!」に出演したことだ。この番組で、子供の頃から勉強も運動も得意で友達も多く、自分を特別な存在だと思い込んでいる西村の異常性があらわになり、それが大反響を巻き起こした。

 多くの芸人は、モテない、お金がないといったコンプレックスを抱えていて、それを解消するためにお笑いの道に進む。しかし、西村は「すべてを持つ者」でありながら、アナウンサーという花形職業を捨てて芸人になった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋