著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

加藤茶さんが明かしたドリフのギャラ配分「長さんがガバッ、残りを4人が淋しく分ける(笑)」

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 1969年に始まった「8時だョ!全員集合」は、日本全国の子供たちが熱狂していたお化け番組。私のような60代半ばの人間にとってザ・ドリフターズ加藤茶さんは“ヒーロー”でした。その加藤さんとお会いしたのは20年以上も前。楽屋入りされた加藤さんは本当に腰の低い方でした。

 東京っぽい「ちょっと小粋なオシャレな感じ」とはまた違う、「土曜8時」に全国津々浦々どこの人が見ても、特に「子供が見ても面白い」笑いを創造されたことは、当時のテレビ界にとって一番の功績だったのだと思います。

「俺たちだけじゃ、何もできないもん。むちゃを承知でやりやすいように動いてくれたスタッフさんのおかげですよ。全部生放送で全国回って、初めての会場がほとんどだから、人の動きとかセリフとか最低限のリハーサルしかできなかったもん。よくあんなこと毎週毎週やってたよね。今じゃ考えられないね」

「生放送の一発勝負。ゲストの歌手の人たちまで緊張感が伝わってくる真剣勝負だから終わったらクタクタ~」

「うまくいった時はいいけど、失敗したら取り返しがきかないからみんな必死だったね……」

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