森喜朗元首相“お咎めナシ”に芸能界からも声上がる 自民裏金事件の幕引き急ピッチで世論の怒り増幅

公開日: 更新日:

 落ち目の岸田首相が政権浮揚を懸ける国賓訪米が1週間後に迫る中、自民党は裏金事件の幕引きに急ピッチだ。茂木幹事長は1日、裏金議員を処分する党紀委員会の招集を要請。安倍派(清和会)の幹部を中心に4日にも処分が下される見通しだ。実態解明を棚上げする強引な終止符、核心を知るキングメーカーは「高齢」を理由にどこまでもアンタッチャブル扱い。世論の怒りは増すばかりである。

 裏金議員82人の処分案はこうだ。安倍派の派閥パーティーをめぐり、販売ノルマ超過分の還流廃止撤回を協議した座長の塩谷立元文科相、下村博文元政調会長、西村康稔前経産相、世耕弘成前参院幹事長については、党規律規約の規定で2番目に重い「離党勧告」で調整。政治資金収支報告書への不記載額が2022年までの5年間で500万円を超える安倍派と二階派の約40人の処分は3番目の「党員資格停止」、4番目の「選挙での非公認」、7番目の「戒告」を検討しているという。

 大ナタを振るったように見せながら、真相はヤブの中。清和会会長時代に裏金づくりに手を染めたとされる森喜朗元首相について、岸田首相は国会で聴取をにおわせていたが、その実、本人には聞かずじまい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束