くりぃむしちゅー有田哲平が放つ「プロデュース力」 “引きの美学”で松本人志の穴を余裕でカバー

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 折り紙付きの東野、大吉と肩を並べる有田だが、業界内では有能プロデューサーとしても有名だ。くりぃむのレギュラー番組では、相方の上田晋也(54)が単独で司会を務めることが多いため、有田はレギュラーメンバーとともに着席する立場にいる。しかし、「くりぃむナンタラ」(テレビ朝日系)では上田と企画、「全力!脱力タイムズ」(フジ系)では総合演出も兼務する二刀流だ。

「全力!──」でその才覚を発揮したのは、19年12月度の「ギャラクシー賞」月間賞を受賞したアンタッチャブル復活の回。芸人ゲストとして出演していた柴田英嗣(48)に内緒で、相方の山崎弘也(48)をブッキング。公の場で10年ぶりに対面させて、打ち合わせなしのまま漫才をさせた。山崎と一部のスタッフしか知らなかった壮大なドッキリにSNSは沸き、アンタッチャブルは電撃復活した。

 このサプライズは山崎と有田が公私ともに親しい間柄だったことで実現したが、縁のない芸人の才能を開花させたこともある。バイきんぐ小峠英二(47)だ。バイきんぐは「キングオブコント2012」で優勝し、小峠は15年に「有田チルドレン」(TBS系)で単独で民放初レギュラー。有田に次ぐ2番手の“専属スカウトマン”の立ち位置で、裏回しのテクニックを披露した。後継番組の「有田ジェネレーション」(同)では、“進行”に昇格。粗削りな芸人に対して大声で「おーいっ!」とツッコむ“キレ芸”を確立させて、現在の礎を築いた。

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