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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

やりたいことが思い切りできる環境が整った だから「おばあちゃん」は若々しい

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「もっと野菜を食べてほしい」
(おばあちゃん/フジテレビ系「さんまのお笑い向上委員会」7月6日放送)

  ◇  ◇  ◇

「芸歴6年目の若手芸人です」という何でもない自己紹介が、その見た目・年齢とのギャップで大きな笑いにつながる芸人こそ、芸名そのまま「おばあちゃん」である。現在77歳。戦後のベビーブーム生まれで、憧れの芸人は中田ダイマル・ラケットという紹介の一つ一つが鉄板ネタだ。

 そんなおばあちゃんが、同じ劇場所属のギャル芸人・エルフにクレームを言う役割で登場し、それまでの流れとはまったく関係のない“クレーム”をぶつけた一言が今週の言葉である。

 先に触れた通り、おばあちゃんは現在、エルフや、ぼる塾ら勢いのある若手が数多く在籍する「神保町よしもと漫才劇場」の所属。吉本の芸人は数が多く、所属になるためには熾烈なネタバトルで勝ち残らなければならない。そうやって実力で掴んだ所属の座だ。もちろん、最高齢である。

 おばあちゃんは家族が貧しかったため、進学も断念し、15歳で大手企業に就職。その頃、心のよりどころになっていたのが、ラジオから流れてくるお笑いだった。24歳で結婚し、共働きで家計を支えていた38歳のとき、乳がんを患い、人生観が変わった。

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