著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

中丸雄一はアパ密会で休業、深夜に不倫ドラマ4本…コンプラ厳しいテレビ界が抱える矛盾

公開日: 更新日:

 世の中、不倫=悪で、発覚しようものなら袋叩きで一発退場、社会的にも抹殺されてしまう勢いなのに、深夜のドラマには不倫があふれ大変なことになっている。

 最も話題なのは松本まりか主演「夫の家庭を壊すまで」テレビ東京系)。夫の家庭を壊す? なんとも不思議な日本語だが、要は夫が妻に内緒でもうひとつの家庭を持っていて、そのことに気付いた妻が長年だまされていたことに気づき、復讐する話だ。

 高校時代から付き合っていた人と結婚し、子供も生まれ、幸せな家庭を築けると思っていた妻が一転、夫の裏切りを知る。

 復讐を決意するまでの松本の豹変ぶりが怖い。怖すぎてホラーかと思うほど。

 今期はただの不倫ドラマというだけでなく「夫の家庭を──」をはじめ不倫+復讐がセットになっているものが多い。

吉谷彩子「どうか私より~」は寝取られもの

「どうか私より不幸でいて下さい」日本テレビ系)は「ビズリーチ」の吉谷彩子が元SUPER☆GiRLSの浅川梨奈演じる妹に夫を寝取られるところから始まる。この妹は姉への対抗心が強く、姉の幸せを壊すのが生きがいで、義兄を略奪するドロドロ系だ。

 妊娠した姉を階段から突き落として流産させて、さらに自分も妊娠、姉夫婦を離婚させ、まんまと義兄と結婚した。

 姉妹のバトルがメインなので、間にいる夫は間抜けもいいところ。こちらも妹に言い寄られ、若い娘と楽しんでいたらドえらい修羅場が待っているという教訓あり。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」