「SHOGUN 将軍」エミー賞18冠で真田広之が渡辺謙をついに凌駕 「英語力」「謙虚さ」が生んだ逆転劇

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一時は渡辺の活躍の陰に隠れていた真田

 一時は、渡辺の海外での活躍の陰に隠れていたこともある真田だが、今では渡辺の存在を凌駕する逆転ぶり。この逆転劇で、この20年間の活動の違いが浮き彫りになった。日本の民放テレビ局関係者は解説する。

渡辺謙さんは、日本の大手事務所もそのままにハリウッド進出を果たしました。それゆえに日本の所属事務所の要求もあって拠点を両方に置きフル稼働されてきました。一方の真田さんは日本にも個人事務所はありますが、米国に根を張ることに集中されて米国を拠点にされてきました。以降、役は小さくても欧米製作の映画21本、テレビドラマ7作品に出演され、その間に米国での人脈も作られたのでしょう。それに比べると渡辺謙さんは目立つ役ですが映画9本とミュージカル『王様と私』と数は半分以下。日本では大手事務所にいましたから、海外での活躍を国内に広めるというプロモーション機能が整っていたことも謙さんの活躍の方が国内で目立ったことの大きな理由の一つでしょう」

 活動拠点からして方向性の全く違う二人。その結果、大きく差がついたのが英語力だという。米国在住のプロモーターによれば、40代で海外進出した二人にとって大きな壁となったのが言語だったという。

「多くの作品に出演している真田さんはその壁を得意のアクションで穴埋めしながら英語力も地道にブラッシュアップさせてきた。少ないセリフでも誠実に向き合う努力家タイプ。日本での仕事も多い謙さんは米国での仕事もこなさなければいけないという面もあり、英語のセリフは全てバイリンガルのアシスタントがついて覚え込む方法でやってきました。結果、エミー賞の授賞式で挨拶されていたように今では真田さんは通訳なしでも問題ありません。『SHOGUN』のPRを兼ねて米国でメジャーなトークショーにも通訳なしで出演されていますから偽物でないことが分かります。謙さんにはそれは出来ませんから歴然の差です」

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