「髪グチャグチャかきむしり」はハートビートに乗った自然なパフォーマンスだった
シングル「おまえがパラダイス」(1980年12月23日発売)④
この曲の当時のパフォーマンスを確かめるべく、動画サイトを確認した。注目点は「髪のかきむしり方」である。これ、何か?
実は、前回説明した「ロッカバラード」のリズムに乗りながら、バックバンド=オールウェイズのギタリスト・柴山和彦の頭に沢田研二が手を置き、髪をかきむしるというパフォーマンスが定番だったのだ。
私が見た動画は、どこだろう、そんなに大きくないホールからの中継。沢田研二は赤の上下に赤のシャツといういでたち。ベレー帽のような小さな帽子をかぶっているが、乗りに乗っているせいか、途中でポロッと落ちてしまう。
そして、いちばん最後のサビ「♪涙ならば吸って くちびるならかんで」のところで(この絶妙なフレーズは、この年、松田聖子「青い珊瑚礁」を手掛けた三浦徳子による)、すでに演奏をやめ、ギターを背中に回し、コーラスに徹している柴山和彦の髪を、沢田研二がグチャグチャにする。
この「髪グチャグチャかきむしりパフォーマンス」は何だったのか。
まずはパラシュート、カラーコンタクトに代わる話題づくりという側面があったと思う。この曲は「TOKIO」や「恋のバッド・チューニング」に比べると、地味っちゃあ地味。だから、今でいう「バズる」癖付けが行われたと思われる。


















