「髪グチャグチャかきむしり」はハートビートに乗った自然なパフォーマンスだった
しかし、パラシュートや、カラコンに比べて、あまり作為性を感じないのはなぜだろう。
私が思うに、1964年発売のローリング・ストーンズ「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」以来、10代の頃から心に鳴り響き続けている、いわば「ハートビート」としてのロッカバラードのリズムに対し、沢田研二が自然に乗った、自然に盛り上がった結果のパフォーマンスだからではないか。
そう思ったのは、動画サイトで見たパフォーマンス、何といっても歌が抜群にいいからだ。このあたり、モコモコの録音音源でも、分からなくはないのだろうが、動画サイトを見て、改めて、沢田研二とロッカバラード、ひいてはロックンロールとのかみ合わせの良さ、自然さを感じ取ったのである。
平たく言えば、めっちゃうまいし、かっこいいし、あと、楽しそう。
柴山和彦は、長く沢田研二をサポートし続け、2018年から3年間、沢田研二のライブをたった1人でサポートしたギタリストだ。柴山和彦の髪をかきむしりながら、沢田研二はこう言ったのかもしれない。
「今から40年経っても、俺をサポートしてくれや」
「えっ、よ、40年!?」
「せや! おまえがパラダイスなんやから」




















