俳優・升毅さんは今年で古希「70歳になっても恐れるに足らず」

公開日: 更新日:

また行くと決めている神社&不動尊

 昨年、47都道府県に足を踏み込むことができました。最後に宮崎県が残っていましたが、やっと行くことができた。大分で舞台があってその帰りに無理やり宮崎に寄り道しました。行ったのは青島神社(宮崎市)と大御神社(日向市)です。パワースポット的な神社です。神社は好きですね。行ってお参りして気に入ったお守りとかお札があれば必ず買っちゃいます。守られたいとか願いをかなえて欲しいというかなり私利私欲な感じだけど。願望が多いのかもしれませんね(笑)。

 買ってきたお守りやお札は年が明けたら神社やお寺に持って行って、お返しし、お焚き上げしてもらいます。1年で20個くらいにはなります。

 必ずまた行くと決めている神社もいくつかあります。ひとつは佐賀の武雄神社です。ご神木の大楠と流鏑馬が有名で、パワーをもらえそうな大楠が大好きです。年に一度は必ず行っています。京都に行った時に寄るのは芸能の神様の車折神社です。地元では家の近くの等々力不動尊。不動という言葉には惹かれます。確固たる地位、位置が揺るがないというイメージがある。お不動様は好きですね。

■最後に食べたいメンチカツカレーそば

 地方に出かけた時に心がけていることもあります。舞台とか撮影で長期滞在してお世話になった街に行った時は恩返しの意味も込めて、必ず地元の方と酒を酌み交わすようにしています。こういう仕事をしていると、そういう場所はいくつかあるものです。

 お酒はおかげさまで毎日飲んでいます。日本酒が好きだけど、日本酒を飲むのは翌日に本当に何もない時に決めています。普段は極力、蒸留酒のウイスキーをストレートやロックで。

 死ぬ前に食べるなら何にするか。以前、雑誌の企画で聞かれたことがあります。食べ物も欲張りなので、その時は、そばをカレーそばにして、その上にメンチカツをのせるメンチカツカレーそばがいいと答えました。

 カレーは一時期大阪カレーにハマりましてね。最初は甘くてフルーティーなのに、だんだん辛くなってくる。インデアンカレーや、白銀亭、上等カレーが有名ですよね。レトルトもあるのでハマった時は取り寄せて食べていました。 

 今年4本ある舞台の最初はまつもと市民芸術館の「殿様と私」です。ユル・ブリナーの「王様と私」の舞台を明治の鹿鳴館の時代に移すとどうなるかをイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。お殿様と家族、家来が一つ屋根の下にいる。若い人は時代に合わせて変われるけど、年寄りは変わりたくない。むしろ逆行したい。そんな中で起きる騒動の物語です。僕もそうだけど、頭が固い年配の方は新しいものをなかなか受け入れられないでしょ。殿様もその一人です。でも、ことはお家、国の一大事だけに……。受け入れられないでは済まない、では、どうする。そんなドタバタですが、今に通じるものがあると思います。

 今回の舞台は娯楽としての演劇、コメディーでもあります。僕自身笑い声が絶えない芝居が好きですし、大阪時代は長くやってきました。みなさんにもぜひお楽しみいただけたらと思います。

(聞き手=峯田淳)

■舞台「殿様と私」
主演/升毅、作・演出/マキノノゾミ
共演は水夏希、松村武、久保田秀敏、平体まひろほか
まつもと市民芸術館 2月13~16日5公演
大阪・近鉄アート館 2月28日~3月2日4公演

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償