流行語大賞トップ10に「戦後80年/昭和100年」 保阪正康氏が日刊ゲンダイにコメント

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 高すぎる支持率が大賞決定にも影響したのだろうか。

 今年1年の世相を反映した言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」が1日発表され、年間大賞に高市首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれた。

 高市首相は表彰式に登壇。「国民に働きすぎを奨励する意図はない」と弁解していたが、従業員に働いて欲しい経済界からも「こういうワードが選ばれるのは露骨すぎてマイナス」(経済団体関係者)なんて声が聞こえてきた。

 トップテンのひとつには「戦後80年/昭和100年」が選ばれ、日刊ゲンダイで「日本史縦横無尽」を連載中のノンフィクション作家・保阪正康氏が受賞者となった。保阪氏は日刊ゲンダイにこうコメントを寄せた。

「『戦後80年』は、人々が負った『戦争の傷』がどう癒やされていったかの歴史です。傷とはアジアでの日本軍の蛮行や、広島・長崎の被爆です。『昭和100年』は激動の時代と言われます。しかし、激動させたのは国家指導者だけではない。それに熱狂した国民の存在も忘れてはならないでしょう。どちらの言葉も私の造語ではありません。歴史に学ぶという気持ちが薄れていくのではと危惧する今、受賞を契機に平和のことを考えていただけたら、うれしいですね」

 高市首相にも耳を傾けてほしいコメントだ。

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