立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

公開日: 更新日:

 自殺した元兵庫県議をめぐり、名誉毀損罪で起訴された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者の罪状が積み上がっている。兵庫県警が逮捕致傷容疑で追送検(11月28日付)したことが判明。立花容疑者の指示を受けた党員が法的根拠の希薄な「私人逮捕」を強行し、N党を批判するユーチューバーにケガを負わせたためだ。実行役2人も書類送検された。悪事の総ざらいの様相となってきた。

 コトが起きたのは、尼崎市議選が最終盤に入った今年6月14日。N党が擁立した新人候補が塚口駅前で行った街頭演説の現場だった。昨秋の県知事選を混乱させた立花容疑者が応援に入るとあり、支持者やカウンターらで黒山の人だかり。「兵庫県政を正常に戻す会」の会長を務めるユーチューバーのドンマッツ氏は、演説の合間にヤジを飛ばしていた。

 すると、山田信一党員が真正面に立ってスマホで撮影を始めたため、「撮るのやめてくれる?」と求めるドンマッツ氏と押し問答に発展。街宣車の上でマイクを握っていた立花容疑者が「ドンマッツを私人逮捕してください」と叫んだのが合図となり、男2人がつかみかかった。ドンマッツ氏の背後にいた川崎智之党員がリュックを引っ張って動きを封じ、山田氏が首に腕を回して引き倒そうとしたのだ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」