岸本理沙アナも退社決定…フジテレビ問題で露呈してしまった局アナの過酷さと志望学生の変化

公開日: 更新日:

森香澄アナがテレビ東京から独立した理由は…

 局内の競争を勝ち上がり人気番組に出演すれば、立ちどころに知名度は急上昇。リスクはあるが、当然ながら周囲からもてはやされる。

 それでもある現役女子アナは"過酷"な現実を証言する。

「やはり今回のフジテレビ報道で思ったのは、中居正広さんと被害女性を繋いだ編成幹部の人は仮名だったにもかかわらず、女性から相談を受けたという佐々木恭子アナは実名報道されていた。"テレビに出ているから"というだが理由だとしたら、ある意味で不公平だなって思いますよ。どんなに人気が出て忙しくなっても、お給料は同期とそんなに変わらないですからね。それなのに、リスクだけは背負わないといけないというのは、ちょっと複雑ですよ」

 フジテレビ問題をきっかけに、何かと注目を浴び、話題になった女子アナ。有名大学のミスコンを獲得するような"才色兼備"な女性たちが狭き門を突破してきた地位だが、今回の問題が現役の大学生たちに与える影響は気になるところだ。

「フジテレビ問題があっても、大学生のアナウンサー志望はそう変化はないですよ」

 と話すのは、とある大学生向けのアナウンスセミナーの講師。

「入塾希望は例年通りじゃないですかね。もちろん、テレビ業界が右肩下がりなので、それに応じて緩やかに減っているというのはありますが……。ただ、昔はうちのスクールに来る子は、"何が何でもアナウンサーになる"という気概があったけど、最近は"女子アナになれればラッキー"みたいなノリ。"学生キャスターになって名前が売れればいいな~"みたいな感じの子が多くなりましたよ。アナウンサーになれなくてもユーチューバーやインフルエンサーになれればという思いがあるのでしょうね」

 実際に元テレビ東京森香澄アナ(29)は、"インフルエンサーになりたい"という理由で、独立している。

 2019年にインターネット全体の広告費がテレビの広告費を抜き、テレビ全盛期時代が終わりを告げた。"局アナ"という職業も、そろそろ過渡期に差し掛かっているのかもしれない--。

  ◇  ◇  ◇

 テレビ局を辞める女子アナたちのその後の人生はそれぞれ。関連写真、関連記事をご覧ください。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」