「GREAT3」に続けと、達郎・浜省・みゆき・永ちゃんという「BIG4」が次々デビュー
そして次に、この年は「ニューミュージック元年」だと言えること。
そもそも、今や死語となった「ニューミュージック」とは「戦後生まれの若者による自作自演音楽」ぐらいの意味でして、もう少し具体的にいえば、吉田拓郎、井上陽水、さらに荒井(現・松任谷)由実が作った地盤の上に花開いた音楽ムーブメントなのでした。
この年に関する象徴的な事実は、この年、山下達郎、浜田省吾、中島みゆきがデビュー、さらにはキャロルを解散した矢沢永吉が、ソロデビューしたということ。
つまり拓郎、陽水、ユーミンの「GREAT3」に続けと、達郎・浜省・みゆき・永ちゃんという「BIG4」が、せきを切ったように次々とデビューした年だったのです(ちなみに山下達郎と浜田省吾はバンドとしてのデビュー)。
つまり「1975」は、まさに「ニューミュージック元年」。ニューミュージック、ひいてはJポップにつながる大河の一滴が落とされた年。
そして、この年を取り上げる理由の3つ目は、この日刊ゲンダイが生まれた年だということ。つまり本紙は今年で何と、創刊50周年!