この曲の物語は佐野元春から始まる…そしてスタッフの慧眼をつくづく思い知らされる
シングル「おまえがパラダイス」(1980年12月23日発売)②
このシングルの編曲者・伊藤銀次×沢田研二の物語は、佐野元春から始まる。
佐野元春のファーストアルバム「BACK TO THE STREET」は1980年の4月21日発売。収録10曲のうち、比較的ビート系/パンク系の4曲を編曲したのが伊藤銀次だった。逆に「アンジェリーナ」を含むポップ系5曲の編曲は、のちに松田聖子「SWEET MEMORIES」(83年)の作・編曲で世間を驚かせる大村雅朗が担当した(残る1曲は佐野元春自身)。
沢田研二のプロデューサー・木崎賢治がそのアルバムを聴いた上で、「G.S.I LOVE YOU」に向け、佐野元春に作曲を、伊藤銀次に編曲を頼んだという経緯だったらしい。さらに編曲については、後藤次利と同じく、アルバム全曲をまるっとお願いしたいという依頼。
そもそも、このタイミングで、佐野元春はデビューしたての新人。伊藤銀次は、過去に大滝詠一、山下達郎と一緒に「ナイアガラ・トライアングルvol.1」(76年)をリリースしたことはあるものの、世間的にはまだまだ無名の時期だ。


















