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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

公開日: 更新日:

 膳場が大学受験した1993年、女子学院は28人の東大合格者を輩出している。その中の一人が文Ⅲに合格した膳場だった。彼女の上昇志向が見てとれるのはこの先である。

 東大は入学した学生全員が2年生まで教養学部前期課程で学び、3年生から各学部に進む。文Ⅲの学生は文学部、教育学部、教養学部のいずれかに進むケースがほとんどだが、膳場はこの3つのどれも選ばなかった。3年生になった膳場が入ったのは医学部だった。

■「箔」をつけようとする学生も

 東大医学部というと、大学受験最難関の理Ⅲからのコースがすぐに想起される。事実その通りなのだが、東大独特の制度によって、他の科類からも若干名、医学部に進むことができるのだ。通称「進振り」と呼ばれるもので、正式名称は「進学選択」(旧「進学振り分け」)。2年生の前半までの成績によって希望する学部に入れるという制度だ。

「理Ⅰ~Ⅲ、文Ⅰ~Ⅲどこからでも医学部に入れることになっています。ただ、医師へのコースである医学部医学科に進めるのは理Ⅲ以外では実質、理Ⅱに限られている」と東大の理系教授は説明する。膳場が進んだのは医学部健康科学・看護学科(現健康総合科学科)。「医学部という名前によって箔をつけようと入ってくる学生は少なくない」と同教授は話すが、そう決めつけるのは早計かもしれない。理Ⅱから健康科学・看護学科に進み、修士課程を修了したNHK元アナウンサーの小正裕佳子は独協医科大の放射線衛生学研究室の特任講師に就任。東大での研究を生かす道を選んだ。

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