中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化
「まだあの当時は演技がついていっておらず、《棒読み》なんて辛辣な声が視聴者から相次ぎました。それは中島さんの耳にも届いていたようです。最近の取材で、中島さんは『納得のいく演技が全然できず、評判もよくなかったので……。今回、それがトラウマになっているんだなと感じました』と話されています。次郎の演技しか知らない人にとっては、想像できないかもしれませんね」(エンタメ誌編集者)
■吉田鋼太郎の演技と比較され…
その一方で、「花子とアン」では、蓮子の夫で“九州の石炭王”嘉納伝助役に扮した吉田鋼太郎(66)の芝居は瞬時に視聴者の心を掴み、お茶の間に《伝さま》ブームを引き起こした。中島演じる龍一とはいわば敵役ともいえる役柄だった。
「当時の吉田さんはテレビドラマ界ではまだ馴染みが薄かったかもしれませんが、演劇界ではすでに《演劇界の宝》的存在。滑舌の素晴らしさ、舞台のどの場所にいても人の目を引く存在感。まさに威風堂々というイメージしかない。そんな吉田さんと新人だった中島さんの演技と比べるのはあまりに酷な話ですが、吉田さんが目立てば目立つほど中島さんにケチがついてしまった」(前出の山下真夏氏)