著者のコラム一覧
渡辺憲司立教大学名誉教授

1944年生まれ、80歳。立教大学卒。横浜市立商業(定時制)、武蔵中・高教諭、梅光女学院大助教授、立教大教授、立教新座中高校長、自由学園最高学部長などを経て、立教大名誉教授。専門は近世文学、遊里史など。「近世大名文芸圏研究」(八木書店)、「江戸遊里盛衰記」(講談社)、「江戸遊女紀聞 売女とは呼ばせない」(ゆまに書房)、「江戸の岡場所 非合法<隠売女>の世界」(星海社)など著書多数。

(18)新吉原で大流行した散茶女郎の手軽さ

公開日: 更新日:
大正末期の花魁(おいらん)/(C)共同通信社

 1657年の明暦の大火後、吉原はいまの場所に移る。新吉原は元吉原の倍近い広さ、東京ドーム2個分はあった。夜に昼の営業も加わり、大火後の復興景気もある。本来であれば、繁盛するはずだったが、さっぱりだった。なぜなら、何しろ、中心日本橋から遠くなったのが一つ。そのくせ、値段は高いし、… 

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