ヒロミも被害に? 悪徳業者に利用される“タレント使いたい放題”素材サブスクサービスの盲点
「同サービスの参画企業は建築、不動産、卸小売、人材、自動車、広告、美容医療、介護福祉、省庁・自治体と多岐にわたります。今回トラブルが発覚したのが、水回りのトラブル関連事業を運営しているベアーズホームという神戸の会社です(すでに契約解除済み)。同社は低額な料金でサービスを利用できると表示していたものの、実際のところ法外な金額を請求していたと消費者庁に指摘されています。同社は昨年12月にアクセルジャパンと契約して、タレントのヒロミを広告塔に利用していたのです」(週刊誌記者)
ヒロミといえば、日曜大工を得意とし、日本テレビ系「有吉ゼミ」で自らがDIYを行う「八王子リホーム」が人気を博しているだけに、水回りのトラブル解決と親和性は高い。しかし、ヒロミ側は自身の素材を使われただけで、今回のトラブルに関して一切関知していなかったという。
■審査段階で見落とされた可能性
消費経済アナリストの渡辺広明氏はこう話す。
「タレント側も利用企業側もリスクを甘く見ていた点は否めません。当然、契約の際に反社チェックなどはしていたと思いますが、審査段階で違法行為を行っている悪徳業者であることまでは判明しなかったのでしょう。一方、利用する企業側にもリスクが付きまといます。もし、不祥事やトラブルを起こしたタレントを起用していた場合のデメリットなどですが、そのあたりは当然、契約の際に注意事項として記載されているはずです。今後はより審査や考査を厳しくしないとビジネスとして成立しづらくなるでしょう」