著者のコラム一覧
碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

「激レアさんを連れてきた。」は“他人と違ってたっていいじゃん”というメッセージを笑いと共に発信し続けた

公開日: 更新日:

 9月29日に最終回を迎えた「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)。とても珍しい体験をした人=激レアさんをスタジオに招き、直接話を聞くという番組だ。

 スタートは2017年秋。8年間に600人近くが登場した。例えば「マサイ族42人を率いたことがある人」「四足走行で人類最速の人」「死に物ぐるいで魔球を習得したら日本人女性初のプロ野球選手になった人」などが記憶に残る。さらに「サラリーマンしながらプロレスの衣装を作っていたら、いつのまにか業界シェアの8割を1人で作っちゃってた人」もいた。

 いずれもユニークで、どこか浮世離れした人ばかり。決して有名人ではない彼らが語る「ウソみたいなホントの話」は、毎回見る側の想像を超える驚きに満ちていた。

 この番組の最大の功労者は聞き役の若林正恭(オードリー)だ。独特の間と鋭いツッコミで激レアさんたちを揺さぶり、その人間性を引き出していく。

 またエピソードの紹介役である弘中綾香アナウンサーの存在も大きい。
無邪気な顔で若林をたしなめたり、逆に挑発したりと大活躍。この2人の掛け合いも見どころだった。

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