テレビ中継映像に「支持率を下げてやる」の音声が入り時事通信社が謝罪…なぜあんな発言をするの?
■「生中継でやらかした人」は結構いる?
僕は以前記者をしていたので、よく現場から生中継でリポートする機会が多かったのですが、厳しい先輩に教育されたのは、「カメラの周辺では絶対に余計なことは言うな」ということと「カメラの前に立ったら、たとえ中継されていない時でも絶対に笑顔にならずに、しかめっ面をしていろ!」ということでした。僕は社会部でしたから、現場中継するということは誰か被害者の方がいる可能性が高いわけです。記者の笑顔が放送されたら、どう考えても不謹慎ですよね。だから、いつ間違えて映ってもいいように「ずっとしかめっ面でいろ」ということなのです。
実際、けっこう周辺にも「生中継でやらかした人」というのはたくさんいました。死者がたくさん出た事故現場の中継準備をしていて大爆笑した笑い声が、オンエアされてしまったとか。スタジオからの音声が聞こえないというのをカメラマンに伝えようとして、耳が不自由な人に関する差別用語を叫んだ記者の声がそのまま放送されてしまったとか…ホント、洒落にならない深刻な事態を招くわけですから。やれやれ。