FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

公開日: 更新日:

■グランドプリンスホテル新高輪「飛天」の豪華ショーもなくなり…

「FNS歌謡祭といえば、本格アーティスト同士の意外なコラボやカバーなどを楽しめるというのが一つの肝でしたが、特に2週放送になってからは、音楽的な価値の部分が希釈された印象で、とにかく若者に人気のアイドルたちを出演させ、瞬間的な視聴率を稼ごうという魂胆が見える、見応えのないただの音楽番組になってしまったと感じている人も多いようです」(音楽業界関係者)

 かつてはグランドプリンスホテル新高輪「飛天」を貸し切り、人気アーティストが勢ぞろいしてお互いのパフォーマンスや生歌唱を見るというFNSでしか楽しめない舞台装置もあった。しかし、2022年12月4日放送からは、フジテレビの特設スタジオで放送されるようになり、さらに年に一度の音楽特番から季節ごとの放送に増やしたという希少性を自ら無くしたことなども、FNS歌謡祭の独自性を損なった要因として考えられる。

「2週連続で放送して、なるべくスポンサーからの予算を得る機会を増やしたいというフジの懐事情もあると思いますが、《まさかのコラボの連続で、見逃せなかったけど最近は間延びして、無理やり8時間繋げてる感じ》と、往年の視聴者からは、長時間2週放送の弊害を指摘する声も多く上がっています。2週連続でやっても目当てのアーティストだけ見てチャンネル変える人もいるでしょうから、全体を通してみたいと思う番組構成や企画、ラインナップなどのFNSらしさへの原点回帰がそろそろ必要だと思います。しかも今はYouTubeなどで、推しが歌い踊る姿は簡単に見られます。SNSとの差別化も図らないと安定的な視聴率を取ることは厳しいでしょうね」(同)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方