三谷幸喜脚本「もしがく」(フジテレビ系)ズッコケの決定的理由…映画だったら大ヒットしてた?
三谷幸喜が25年ぶりに民放ゴールデン帯に連続ドラマを書き下ろしと、鳴り物入りで始まった「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)が、世帯視聴率3%台と無残なズッコケ! 理由はなにか。
「間延びです。群像劇なので、菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波らが演じる登場人物が多く、その一人一人を描き込むのはいいのですが、ちょっと丁寧すぎる。それぞれのキャラは個性豊かで魅力的でも、同じような演出に見えて退屈します。また、40年前の渋谷を舞台に、ストリップ小屋でシェークスピアの『夏の夜の夢』をかけるストーリーですが、女性視聴者はストリップ小屋をのぞいたことはないし、多くの人はシェークスピアを読んだことはないでしょう。なじみがないうえに、タイトルが意味不明で、ドラマのイメージがわきません」(制作会社プロデューサー)
しかし、三谷は「古畑任三郎」「王様のレストラン」などヒットを連発し、民放の連ドラは得意なはずである。どこを間違ったのか。古畑は1話完結、王様は毎回違う客が来て違う料理を食べた。飽きさせず、だんだん面白くなるのが三谷のドラマなのだが、「もしがく」は話に入り込めず、面白がれないまま脱落してしまう。


















