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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(66)100歳までに絵画でもトップに。「そこまでやらないと気が済まない」

公開日: 更新日:

増田「東京へ出てカメラマンになったことは、全然、後悔というか」

加納「ないですね。名古屋という街は嫌いじゃない。でも別に故郷がうんぬんっていう感覚はないんですよ。東京は日本の中心であるし、先端であるし、やっぱり高校生の頃から東京へ行きたいっていうのがあって、それを果たして東京へ来て、一応とりあえずトップカメラマンの1人になって、で、まだまだやり足らないことがいっぱいあると」

増田「絵ですね」

加納「そうです」

増田「絵画へのこだわりは相当に強いようですね」

加納「それはやっぱり親父の影響ですよ。親父が目指したものを俺も目指すんだと。100歳までに絵でどこまでいけるか、ひと勝負しますよ」

増田「その覚悟がすごいです」

加納「親父に顔向けできないというか親父を超えられないというか、そういう強い思いがあります。だから絶対やり切ってみせたいです。それも半端なただちょっと有名な画家になってというレベルじゃなくて、これまでの絵の世界で全くなかったゾーンを作ったぞというぐらいまではやらないと気が済まない。もちろん写真も並行して現役でやっていきますよ。若いやつらに絶対に負けたくない」

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