第2次世界大戦を3等身アニメで再検証する戦争映画「ペリリュー 楽園のゲルニカ」

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 今回の映画と似た題材としては戦時中のサイパン島で、タッポーチョ山を根城に日本の兵士47人が4万5000人の米軍を相手に、戦争終結後も戦った大場大尉たちの実話を描いた「太平洋の奇跡─フォックスと呼ばれた男─」(2011年)という竹野内豊主演の実写映画もあったが、アニメーションで南方の持久戦をここまでリアルに描いた作品は珍しい。第2次世界大戦のことを再検証する戦争映画は、毎年夏に公開されることが多いが、この映画こそ終戦80年に戦争を二度と引き起こしてはならないと見る者に感じさせる、真打ちの作品といえる。

(金澤誠/映画ライター)

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