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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「ジャストミート!」「ファイヤー!」 福澤朗が求めた熱狂と明快さ

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 今まではプロレス好きのアナウンサーが担当していた。その人たちのマネをしても絶対に勝てない。だったら、「プロレス者」でないことを武器にしようと考えた。自分のようなプロレスに興味がない人にどうやったら興味を持ってもらえるか。「血なまぐさい」「ドロドロしてる」「因縁関係が複雑」「スカッとしない」……。プロレスファンにとってのプロレスの長所は、そのままプロレスの欠点でもあった。だったら、自分は「カラッと、明るく、因縁関係がなくて、カッコいいプロレス中継をやろう」(早大マグネットプラス「MAG!」11年秋号)と決心した。

 そうして生まれたのが「ジャストミート!」という分かりやすいフレーズだった。

 その「ジャストミート」に“禁止令”が下ったこともある。それは「全国高等学校クイズ選手権」(日テレ系)。91年に先輩アナの福留功男の後を引き継いだ彼は当然、自分の代名詞を武器にしようとしていた。だが、スポンサーのライバル社が「ジャスト」という商品を発売していたため、“自主規制”されたのだ。

 当初は、福留の「燃えているか?」をそのまま引き継げばいいのではないかという意見も出たが、福澤は納得しなかった。自分なりの言葉でないと魂がこもらない。だから、自ら「燃えているか?」をアレンジした「ファイヤー!」を生み出したのだ。

 芸人でも「決めギャグ」を複数定着させるのは難しい。しかし、福澤は、いかに分かりやすく、いかに熱狂を生むかという一心で、複数の決めフレーズを生み出したのだ。

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