旧ジャニーズ性被害訴訟を報じないテレビ局…Snow Man阿部亮平の“ポスト櫻井翔”起用の裏で再び「沈黙のメディア」に
「テレビが報道を続けていれば、危うさに気付き、難を逃れた人もいたでしょう。マスメディアには、監視機能が求められている。ジャニーズ問題も報じ続ける責務がある」
50年以上も性加害を続けたとされるジャニー氏がこの世から姿を消したからといって、安心できると言い切れる根拠はどこにもない。
「テレビ全般に言えることですが、目の前の派手に見えるニュースばかりを追い、地道に取材を続けるケースが少ない。飯田さんの裁判にしても、公判初日は報じている局もありましたが、続けて追わないと分からないことがたくさんある。いっとき、全局が異常なほど報じて、時間が経つと全く報じなくなる。このパターンをやめるべきです」
2年前、外部専門家による再発防止特別チームは、ジャニー氏の性加害が終息しなかった原因の1つに「マスメディアの沈黙」を挙げた。
「報道番組や情報番組に事務所のタレントが出演していれば、忖度して都合の悪いニュースを扱わなくなる。テレビ各局の社員は『自社に出演してくれなくなるかもしれない』という気持ちがあり、報道に及び腰になったと検証番組などで認めていた。その忖度がジャニー氏の性加害を加速させたわけです。この問題を受け、少年隊の東山紀之やTOKIOの城島茂がキャスターを務めていたテレビ朝日の情報番組は終わりました。しかし、日本テレビは今も嵐の櫻井翔を『news zero』、そして“ポスト櫻井”のような形でSnow Manの阿部亮平を『ZIP!』で起用しています。これでは、昔と何も変わっていない。今はまだ2年前の余韻が残っていますけど、また元の体質に戻るでしょう。だって、忖度が起こった構造を変えていないわけですから」
時間が経てば、世間は忘れる……と甘く見ているのだろうか。
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2年前に大騒ぎとなったジャニー喜多川氏の性加害問題。「自分も忘れてしまった」というなら、関連記事を要チェックだ。


















