「箱根駅伝」青学大初Vメンバー高橋宗司さんはなぜ陸上を続けなかった? 32歳で5社目のサラリーマン生活

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4年生の時に青学大初の総合優勝

 さて、宮城出身の高橋さんは県立利府高校で本格的に陸上を始め、11年、青山学院大学に進学。上京直後に故郷を東日本大震災が襲い、4歳年上の姉を津波で亡くした。

 悲しみを振り切り練習に打ち込み、“大学3大駅伝”で活躍。特に箱根では8区で2度区間賞をとり、“湘南の神”と呼ばれた。2度目の15年には、“山の神”神野大地らとともに青学大初の往復総合優勝を成し遂げた。

「人生の早い時期に身内を亡くす経験をしたことで、困っている人の気持ちに敏感になり、優しくなれたと思います。ただ、メディアでよく言われたように、姉のために箱根を走ったわけではありません。自分のためです。実は、社会人になってすぐは自分の実績を素直に口にできませんでした。時間を経て、今はできるようになりました。商談でも自己紹介で盛り上がれるし、あのときがんばって良かったです」

 ただ箱根駅伝のテレビ観戦は「ほかの予定を優先してしまい、あまり見ていません」とのこと。

 東京・世田谷で1人暮らしだ。

 (取材・文=中野裕子)

▽高橋宗司(たかはし・そうし) 1993年2月2日宮城県東松島市生まれ。青学大2年生の2013年と4年生15年の箱根駅伝で8区を走り2度の区間賞。4年次は青学史上初の往復総合優勝を成し遂げた。

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