タレント松尾伴内さんが語る 小堺一機、明石家さんまとの舞台共演秘話

公開日: 更新日:

松尾伴内さん(タレント/62歳)

 たけし軍団の中ではリアクション芸が持ち味で人気の松尾伴内さん。軍団での活動とともに小堺一機明石家さんまとの舞台も多い。2人との秘話を語ってくれた。

  ◇  ◇  ◇

 今から35年前のことになります。その頃、たけし軍団としていろいろとテレビに出させてもらっている時に、小堺一機さんの舞台に誘っていただきました。

 年号が平成に変わった1989年のことですが、「さんま・一機のイッチョカミでやんす」という番組がありました。レギュラーである明石家さんまさん、小堺さん、ラサール石井さん、ジミーちゃん(ジミー大西)と僕の5人でトークを中心とした番組です。さんまさんとはその前から「オレたちひょうきん族」で一緒だったので呼んでくださり、そこで初めて小堺さんとお会いしました。そのコント番組が縁で、次の年から小堺さんの舞台「小堺クンのおすましでSHOW」に呼んでいただけるようになりました。舞台の構成は芝居あり、歌あり、タップダンスに楽器、そしてコントありでした。

 舞台は基本的に台本がありますが、アドリブも多くありました。稽古は2週間、本番10日間で、毎日やることが違うので、毎日が真剣勝負。リハーサルの通し稽古が終わってこれで大丈夫と安心していたら、小堺さんに言われたのは「本番では今日と同じことをやったら怒るからね」と。「本番ではもっとバンバン、アドリブを言うし、もっとハジけてほしい」と。

 思いつくのは成田離婚ネタ。新婚旅行で成田から南の島に行くことになっていたけど、僕が一人で出かけることに。現地でレストランのオーナーをやっているのが小堺さんで「一人ですか」と聞かれ、「成田離婚されちゃって」と言ったところから、話をどんどん展開させていく。舞台ってこうやってつくっていくのかと勉強になりました。

 軍団のコントは決まったものがあり、役割分担があって、そのセリフを言うと、最後は殿(ビートたけし)がオチをつけるという決まったパターンがありましたが、小堺さんの舞台はそれとはまったく違いました。

 そんなハードな本番の10日間の後は打ち上げがあります。その時にお酒を飲みながら、横にいる小堺さんに「松尾君、来年も出てね」と言われた時は本当にうれしかったですね。「ウワッ、ありがとうございます」と思わず言っていました。その一言が最高でした。その積み重ねで「おすましでSHOW」は約25年出演させていただけました。

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