著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

宮川花子さんのプロ根性 過酷な闘病生活も笑いに変える

公開日: 更新日:

 2019年に一時は「余命1週間」と宣告されながら、車イスで舞台に復帰できるまで回復された、宮川大助・花子の花子さん。今月9日にひとり娘さんが結婚されました。

 大助・花子さんとは1983年に出会い、ほぼ同期。19年に花子さんが立ち姿で漫才をされた番組収録も一緒でした。この後、車イスになり、結果的に花子さんの立ち姿での舞台は最後になっています。

 当日は「腰が痛とうてあかんねん」とお弟子さん2人の肩を借りてようやく移動できる状態で、舞台袖でも支えられていましたが、出囃子が鳴り出すと、いつものようにさっそうとセンターマイクに向かい、15分の漫才を完璧にこなし、手をふりながら舞台袖で迎えるお弟子さんの元へ倒れ込みました。「痛い痛い、アカンわ、(本多)先生も体弱いねんから気をつけてよ」という言葉を残し、抱えられて楽屋へ戻っていかれました。

 数日後、記者会見を開き、多発性骨髄腫を公表。「必ず歩いてセンターマイクへ帰ってきます」と宣言しました。

 大助さんの献身的なサポートで病状は回復し、花子さんは車イスながらセンターマイクに復帰。歩いて舞台のセンターに行けないという現実を受け止めることは、本当につらく、車イスでの舞台は悔しい決断だったと思いますが、それでもお客さんを笑わせるんだというすさまじい「芸人魂」がありました。

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