ハンガリー総選挙でオルバン大敗失脚…強権政治崩壊が示すのは“トランプ後のアメリカ”だ
今月12日に行われたハンガリーの総選挙で、オルバン・ビクトル首相率いる与党が大敗した。16年続いた政権の崩壊は、アメリカにとっても大きな意味を持つ出来事として受け止められている。“トランプ後のアメリカがどうなるか”を映す先行事例だからだ。
オルバン首相がトランプ大統領の同志であることは、よく知られている。投票直前、バンス副大統領は現地に駆けつけ、「トランプも私もあなたを愛している」と支持を表明。演説中にトランプ氏と電話をつなぐ異例の演出まで行われた。
トランプ氏は以前からオルバン氏を「強く賢い絶対的指導者」と称賛してきた。一方のオルバン氏も、それに応える発言を繰り返してきた。MAGAの論客は、彼を「トランプ以前から存在していたトランプ」と表現している。
これは単なる言説ではない。トランプ政権そのものが、オルバン氏の強権政治を手本にしているとの見方が、メディアでも繰り返し論じられている。
第2次トランプ政権の青写真とされるヘリテージ財団の「プロジェクト2025」は、行政府への制約を弱める構想だ。その内容は、オルバン政権の「制度を使った権力集中」と酷似すると指摘される。実際、ハンガリー政府に近いシンクタンクとの人的ネットワークも確認され、内部研修動画にも関係者が登場している。オルバン政権の影響が及んでいる可能性が、調査報道で示されている。


















