著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

萩本欽一(15)「ネットで見られる『コント55号』は一番面白くないもの。なんでかっていうと…」

公開日: 更新日:

萩本「そうそう。みんな先輩全員が俳優さんになってますから。コメディアンで一生通した人ってね、ほとんど消えてるからいないんですよ」

増田「なるほど。そういう構造があったんですね」

萩本「だから、僕は俳優は絶対しないっていう気持ちだったの。コメディアンのギャラを高くすることが目標だった。そういう点では、なんかやり遂げた感じする。市民権を得たっていうか。すっごく高くなったでしょ、今のお笑い芸人の若い子たち。むしろ今やもう、笑いの方が高くなっちゃったりなんかしちゃって」

増田「先ほどの話じゃないですけど、みんないい大学を出て、お金を稼ぐためにお笑い芸人になるっていうような今、もうその辺りの一流企業に就職するよりは」

萩本「そうそう。全然いいです、もう。全然」

増田「そうでしょうね」

萩本「私はもう、そのコメディアンが低いって言った時に、なるほどなと思って。一番狙ったのが、子供たちがテレビ見てて、あ、欽ちゃんになりたい、笑いをやりたいっていう人を増やせばいいんじゃないかなって。それですごいダメなやつを(番組に)使ったってのは、誰でもできるよってのを伝えたかったんだね。自分がダメなヤツだったから。〝俳優さんは結構大変だよ、笑いは何にもできない人でもできるよ〟って言ったら本当に殺到しちゃったんだよね。簡単にできると思って。実際、簡単にできるから」

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