著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

萩本欽一(12)19歳で一家離散「安藤組解散に倣って萩本家も。“皆さん、かいさ~ん”って」

公開日: 更新日:

 作家・増田俊也氏による連載、各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。待望の第2弾は、「視聴率100%男」として昭和のテレビ界を席巻したコメディアンの萩本欽一氏です。

  ◇  ◇  ◇

増田「それで、高校卒業してから浅草へ行くんですよね。東洋劇場*に入って見習い下働きから始めて」

※東洋劇場(とうようげきじょう):浅草六区の奥にあり、かつてはレビューや軽演劇の流れを引いた劇場だった。後にストリップ劇場となる。踊り。音楽。笑い。それが時代とともに変化し、いまの形になった。

萩本「はい。それですぐに萩本家の解散式があったの。18歳で浅草に行って、19歳のときに解散式」

増田「解散式?」

萩本「そうそうそう。最近、弟に話聞いたんですよ。おまえあれからどうしたの? って聞いたら『一家が解散式して、高校で結構しんどかったんだけど、アルバイトして、自分で大学行った』つって。偉いね」

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