『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』まず想像してほしい、壮大な音源が届いた瞬間のことを
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アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年5月26日発売)②
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■『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』
本連載には原則試聴リンクが付いている。
ぜひ、アクセスしてほしい。公式ユーチューブが立ち上がり、取り上げている曲が聴ける。
さらにこの、ビートルズ全作品の中でもっとも重要な曲のひとつについては、公式映像が見られることとなっているのだ。
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しかし、サイケデリック・ムーブメントに沸く、いかにも1967年のロンドン的な映像に目を奪われるのではなく、まずは目を閉じて聴いてほしいのだ。初めて聴く方はなおさら。
そして想像してほしい。59年前の今ごろ、あのビートルズから、このような音源が届いた瞬間のことを。
想像するべきは、まずはビートルズ本人たちのことだ。「やった!」と思ったことだろう。
前年、疲労が募るばかりのコンサートツアーから解き放たれ、スタジオワークを主軸にしてから、たった1年足らずで、これだけの壮大な音楽を作り上げることが出来たのだから。
特にジョンとポールの感激はいかばかりか。前半と後半のメロディアスなパートをジョンが担当、そして中盤で一気にグルーヴするパートがポール。最高レベルでのタッグマッチになっている。
今となっては、この曲の後、2人による刺激的なコラボが激減することを知っているだけに、逆に、この曲の感動がさらに高まる。
次に、プロデューサー、ジョージ・マーティンの気分も想像してみる。こちらも感無量だったことだろう。ロック(だと思うのだ。詳細は次回)とオーケストラが見事にミックスしている。つまりこの曲は、明らかに、弦楽器や管楽器の扱いにたけたマーティンの作品でもある。
曲の中で2度、オーケストラが最高音までのぼりつめるところのスリリングな感覚は、まさに「ジョージ・マーティン・フィーチャリング・ビートルズ」だ。
そして同時期の他の音楽家は、どんな気分だったろうか。「くっそー」「やられた」「さすがビートルズだな」。先の公式映像に一瞬映りこむミック・ジャガーなどは「こりゃ別の道を探さねば」と強く思ったはずである。
この曲は、そんな曲なのだ。それほどの名作にして問題作なのだ。
『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』は、今回想像を馳せてみた、人々それぞれの人生の中で、まさに「ザ・ミュージック・イン・ザ・ライフ」になったのである。
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