大河ドラマ「軍師官兵衛」も手がけた脚本の前川洋一は、恩地を裏切ることで出世していく行天(渡部篤郎)や、恩地を追い込む経営幹部・堂本(國村隼)など、カタキ役をしっかり造形することで、主人公をより際立った存在にしていく。
墜落事故の背景。組合運動。海外支店たらい回しの刑。政治家の利権。役人の暗躍。無責任な経営者。全体はフィクションでも、そこにはドラマでしか描けないリアリティーがある。「これじゃあ、空の安全も危うくなるかも」とさえ思わせた。そんな「命を預かる会社」の内幕も含め、オトナが見るべき力作だった。