公園にぽつんと置かれた古いカバの動物遊具・カバヒコをめぐる物語「リカバリー・カバヒコ」青山美智子著

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「リカバリー・カバヒコ」青山美智子著

 現実を受け入れられず、帰宅する気になれない高校生の奏斗は、歩いているうちに団地の小さな公園にたどり着く。マンション購入を機にこの街に越してきた奏斗は、中学時代は学年でトップクラスの成績だったが、入学した高校の中間テストの結果は散々だった。一昨日に終わった期末テストも結果を知るのが恐ろしい。

 公園にぽつんと置かれた古いカバの動物遊具に書かれたバカの落書きに心を痛めた奏斗は、翌日も落書きを消そうと公園に行く。すると、同じクラスの雫田さんがブランコに乗っていた。団地に住む雫田さんによるとこのカバはリカバリー・カバヒコと呼ばれ、ケガとか病気とか治したい部分と同じところを触ると回復するといわれているらしい。(「奏斗の頭」)

 奏斗の暮らすマンションの住人たちとカバヒコをめぐるハートウオーミングストーリー。 (光文社 880円)

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