プロ通算1450試合出場も 引退後はタクシー運転手、寮の管理人…バブル崩壊で流転人生が始まった
前身となる阪急軍から数え、今年で球団創設90周年を迎えた阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)。当時のパを代表する名手を幾人も輩出する中、ひときわ異彩を放っていたのが森本潔だ。球界から突如消えた反骨の打者の足跡と今を、ノンフィクションライターの中村素至氏が追った。(毎週木曜掲載)
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「ちょうどバブルの時期だったので、ゴルフ場の会員権を買ったり、ハワイに土地も買ったりしてね。その頃は銀行が金を貸してくれたからね。ところがバブルがポーンと弾けちゃった。借金は自分のマンションを売り払って返済した。スナックも赤字になって、すぐ辞めた」
順風満帆だった生活がバブル崩壊によって急変した。そして、90年代前半まで続いていた解説者の仕事まで失うことになる。
「現役を引退した選手が新たな解説者になって、次第に淘汰されていくもの」と、森本は振り返るが、ここから「流転の人生」が始まることになる。
「いろんな仕事をしたなあ。でも苦労したとは思っていないよ」


















