著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

佐藤二朗は信州大経済学部から就職氷河期にリクルートに入社も、わずか1日で辞めて役者の道へ

公開日: 更新日:

 長野県松本市のアパートで1人暮らしを始めた佐藤だったが、部屋でくつろぐ時間はほとんどなかった。大学の4年間はアルバイトに明け暮れる日々だった。バイト先は浅間温泉の旅館。フロントマンを任された。

■「文学座」を追い出されるも31歳が人生の転機に

 就活はなかなかうまくいかなかった。バブルが崩壊し、就職氷河期に入りつつあった。20社以上受けて、内定が出たのは1社だけ。その数年前に未公開株を政財界の要人にバラまいた汚職事件が明るみに出て、人気が急落していたリクルートだった。だが、せっかく就職が決まりながら、佐藤が同社に在籍した期間は短かった。わずか1日で退職してしまうのだ。入社式のイベントが進むのを見ているうち、自分がいる場所ではないという気がしだした。そのまま会場をあとにして、以降一度も出社することはなかった。

 翌年には文学座の研究所の入所試験に合格。夢に向かって歩みだしたはずだったが、役者への道はそんなに甘くはなかった。1年後の進級試験に落ち、文学座を追い出されてしまうのである。別の研究所に所属したものの、鳴かず飛ばず。ようやく希望の光が差しだしたのは31歳の時だった。本木雅弘主演のドラマ「ブラック・ジャックⅡ」(TBS系)に出演。「端役ながら面白い俳優がいると、本木が所属する事務所の社長の目に留まり声を掛けられた」(前出の制作会社幹部)のが転機となった。現在も所属する同事務所に入ると、次々にドラマや映画に起用されるように。まもなく、役者一本で食っていけるようになった。

「今や佐藤はこの世界には欠かせない存在。今回のバッシングにひるまず、さらにたくましい姿を見せてほしい」(同幹部)というのが多くの業界人の思いのようだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 2

    強いショック状態の清水アキラに心配の声…子供を亡くした神田正輝らもたどった遺族ケアの道のり

  3. 3

    石原プロ「炊き出しの流儀」 被災地一番乗りがエラいわけではない

  4. 4

    横浜流星「BL作品興味なし」発言に滲むプロ意識 「べらぼう」後初の民放連ドラ主演で注目

  5. 5

    三男・清水良太郎さん急死で清水アキラ沈痛…8年越しの「父子再共演」が始まったばかりだった

  1. 6

    “DAIGOの妻”となった北川景子が「家売るオンナ」で本格復帰

  2. 7

    『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』「5人目」の見事なギターに出し抜かれたジョージの悲哀

  3. 8

    「VIVANT」1強ムードの陰で…蒼井優「Tシャツが乾くまで」が呼び覚ます"連ドラ本来の快感"

  4. 9

    趣里が裏切り不倫報道の夫・三山凌輝に三くだり半を突きつける“Xデー”…伊藤蘭と水谷豊もついに離婚要求か

  5. 10

    橋本愛の“熊本お見舞いメッセージ”まで批判する声に違和感…思い出される杉良太郎「偽善でもいい」の信念

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【2026夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想!横浜vs沖縄尚学の超好カードは…

  2. 2

    支持率急落の高市政権がV字回復画策 内閣改造でクビ切り不可避な“ポンコツ”5大臣の名前

  3. 3

    黒川紀章設計「戦没者慰霊塔」も丹下健三設計「香川県立体育館」も解体…財政難で維持できなくなった名建築

  4. 4

    2026夏の甲子園「優勝校はココだ!」 本紙と専門家が徹底予想、“対抗”含む5校を紹介

  5. 5

    球宴を見ていて腹が立った 「祭り」と「遊び」をはき違えるな

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    「愛子天皇」潰しは賛成で、消費税減税はなぜ反対? 玉木国民民主の「公約違反」がネットで袋叩き

  3. 8

    トランプ大統領もそっぽ 表面化した日米包囲網「反高市」うねり急拡大…2大後ろ盾が剥落

  4. 9

    三男・清水良太郎さん急死で清水アキラ沈痛…8年越しの「父子再共演」が始まったばかりだった

  5. 10

    「朝」「彦」「憲」「恒」…旧宮家に残る皇族意識 養子制度で改めて注目された「通字」