9.11から25年…視聴者が生中継でショッキングな映像を目にしました。テレビ報道に与えた影響は?
他方で、アメリカ社会に渦巻くイスラム教徒への憎悪が元となり、ヘイトクライムと人種差別で無実の人が殺害された事件を全米各地で取材して、大事件の時の社会の空気感の恐ろしさも目の当たりにさせてもらいました。そして、成人した息子と一緒にニューヨークに観光に行き、グラウンドゼロにある「9.11メモリアル記念館」で展示を見て、「米軍による報復攻撃とビンラディン殺害作戦」について結構誇らしげに紹介されているのを知り、親子で「なんかちょっと違和感を感じたよね」と感想を共有できたことも、印象深く残っています。
決定的瞬間が映像に残り、多くの事件や人の死を目撃する時代になったことで、むしろ事件の犠牲者個個人をきっちり掘り下げ、取材することが少なくなってきている気がするのが、いま一番私がテレビ報道に対して持っている懸念です。こんな時代だからこそ、ぜひこれまで以上に現場に足を運び、ひとりひとりの声に耳を傾けてほしいと、後輩たちには望みたいです。
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