大橋巨泉 番組中に衝撃の「パイプカット宣言」

公開日: 更新日:

<1972年1月>

「ボクは子孫をつくらないことにしました」
 1月24日の「11PM」(日本テレビ)の冒頭で司会の大橋巨泉(当時37)はこう切り出した。その日のテーマは「現代の恐怖、人類は滅亡する!?」。公害をこのまま放っておけば30年後、日本人の3人に2人は死んでしまう。もし公害がなくなっても地球上の人口は70億に達して、未曽有の食糧難に陥るというのだ。

 巨泉の売りといえば遊び。競馬、マージャン、ゴルフ、ボウリング、釣りなどを番組で取り上げ人気を博していたが、時折こうしたお堅いテーマにも取り組んでいた。それにしても、子孫をつくらないとは穏やかでない。しかし、巨泉は大マジメだった。「ボクはパイプカットをする」と宣言。間もなく、本当に手術を受けてしまった。

 最初の妻でジャズシンガーのマーサ三宅との間には2人の娘がいるが、2年間の別居の末、64年9月に離婚。娘は三宅が引き取った。「二度と結婚するつもりはない」と語っていた巨泉だが、5年後の69年8月に14歳下の浅野順子と再婚。ミス10代コンテスト世界大会で1位に輝いた美人で、春から巨泉が率いるバンドでボーカルを務めていた。

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