「その時はその時で」が招いた激痛… 痛風発作で学んだこと
当院で訪問診療を行っている、慢性心不全を患う80代の独居男性の患者さんがいます。慢性心不全の代表的な症状としては、動いた時の息切れや動悸、胸の圧迫感などがあります。しかし、見落とされがちな症状もあります。そのひとつが「足やまぶたのむくみ」。心不全になると、心臓から腎臓へ送られる血液の量が減少します。すると腎臓は血圧を保とうとして塩分や水分の再吸収を促進するため、体内の水分量が増え、むくみが生じるのです。
ただし、むくみは心不全以外の病気でも起こるので、原因を慎重に見極める必要があります。私たちも訪問診療の際には、まず体重測定を行い、むくみ改善のために利尿薬を処方することもあります。
ある日の診察時のことです。
「体重は増えていませんね。お昼ご飯は食べましたか?」(私)
「まだだよ」(患者さん)
「食欲がないんですか?」(私)
「この1カ月くらいは意識して食べているけど、あまり食欲がないんだ」(患者さん)


















