(4)母親の症状が重いと子どものメンタルに影響…HRTが普及しない4つの壁
これまで、更年期は本人だけの問題としてとらえられてきました。ところが最近の調査で、母親の更年期症状が重いと、子どものメンタルに影響を及ぼすことが分かってきました。
国立成育医療研究センター「女性の健康総合センター」の研究グループが行った調査では、母親の更年期症状が重いほど子どもが抑うつ傾向になり、インターネット依存傾向になるというのです。特に、抑うつなどの心理的な更年期症状が重いほど、子どもへの影響が強いことが明らかになりました(「Menopause」2026年1月、米国の更年期医療専門学術誌)。
「更年期の重い症状を我慢することは決して美徳ではなく、むしろ子どもの不調につながるわけです。そのためにも適切な更年期治療が推奨されます」
日本産婦人科医会常務理事の鈴木光明・新百合ケ丘総合病院がんセンター長はこう言います。
鈴木常務理事は、更年期治療の啓発活動を行っている「ハルノヒ スマイルプロジェクト」の代表を務め、政府への働きかけや社会に向けて情報発信を続けています。こういった新しい情報発信が更年期への理解につながるといいます。


















