“五代ロス”狙いも期待外れ 深田恭子「ダメ恋」なぜ低発進

公開日: 更新日:

 人気女優深田恭子(33)主演のドラマ「ダメな私に恋してください」(TBS系、火曜22時~)がまさかの低発進だ。12日の初回視聴率は9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の1ケタ台に終わり、のっけから先行きが案じられる結果となってしまった。

 同作は“深キョンドラマ”のブランドだけでなく、相手役にディーン・フジオカ(35)を起用したことで放送前から話題を集めた。横文字だらけの芸名より、朝ドラファンには「五代さま」といった方がピンとくるかもしれない。ディーンは放送中のNHK朝ドラ「あさが来た」の元薩摩藩士・五代友厚役で大ブレークを果たした今をときめく色男である。朝ドラの出演は22日の放送回で最後になるため、今回の深キョンドラマは“五代ロス”が懸念される女性視聴者らの受け皿になり得ると期待されていたのだが……。

 コラムニストの桧山珠美氏は、「内容に数字は伴っていた」とこう続ける。

「定番の胸キュンドラマですが、深キョン演じるカネも仕事もないくせに年下男に貢いでしまうダメなアラサー女子がベタ過ぎて共感がまるでできませんでした。コメディーとはいえ、主人公が抱える悲哀を描かなければ、単なるオツムの弱い女の子にしか見えない。近年の胸キュンものを振り返ると、綾瀬はるか主演の『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)や『きょうは会社休みます。』(同)が人気を博しましたが、『ダメな私――』は2作品の設定や要素を盛り込んだド定番の胸キュンものなのに視聴者は感情移入できない。深キョンの10代から変わらない可愛い容姿とぶりぶりな演技に加え、TBSと日テレの“味付け”に大きな差を感じます」

 それでも、持ち前の美乳がくっきりと浮かび上がる白のセーター姿で見せ場をつくった深キョン。五代ロスの女性視聴者を取りこめなくても、エロ路線で男性視聴者の目を楽しませれば、もう少し数字は稼げるはずだが。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態