警察庁長官が激怒「反社会勢力」を持ち上げたNHKの不見識

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「一体何だ、あの番組は」――。放送終了後、東京・霞が関の警察庁幹部から大阪府警に怒りの電話があったという。

 7月27日、NHKスペシャルが「半グレ 反社会勢力の実像」を放送した。番組は大阪・ミナミを拠点とする半グレ集団「拳月グループ」の首領で、元格闘家の「奄美の狂犬」こと相良正幸被告(35=詐欺罪で起訴後、保釈中)と、同幹部で「ミナミのテポドン」こと籠池勇介容疑者(32=恐喝未遂で逮捕)が肩で風を切りながら、夜のミナミの街を闊歩するシーンから始まる。

「半グレグループがしのぎを削る大阪で、2人はミナミの顔として知れ渡っている」というナレーションが流れ、「(籠池容疑者のSNSの)フォロワー数は1万3000人。『仕事を手伝わないか』という呼び掛けに、あっという間に100件を超える申し込みが殺到する」と持ち上げ、半グレ連中の派手でぜいたくな暮らしぶりを伝えていた。

「長官は、こんなもん出しやがって、大阪(府警)は何、半グレの話しとんのや、と怒り心頭やったようや。府警は番組制作には協力したが、まさか半グレ本人が出てくるなんて思わへんし、NHKからも何も聞いてへん。取り締まりの取材やなくて、メインはあいつらやんか。公共の電波を使って、ああいうヤツらに好き放題エラそうにモノを言わせたらアカンわ。アレは半グレ特集やで」(捜査事情通)

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