来年1月に迫るNHK会長人事 “ポスト上田”たちの強みと弱み
NHKを批判する政党が参院選で議席を獲得した。マツコ・デラックスが指摘したように、ふざけて入れた人も相当数いるのだろう。それでも99万票は驚かされる。一部から執拗に攻撃されているNHKの今を探った。
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N国の対策に頭を悩ませているNHKに、トップ人事のタイミングが迫っている。三菱商事出身の現会長・上田良一氏(70)の任期は来年1月24日まで。これまで4代連続で外部から招聘しているため、次期会長は内部昇格となる可能性が高い。
「次も外部では、組織が持ちませんよ。もっとも、本流の政治部長や報道局長を経験して副会長となった堂元光さんは年齢(68歳)を考えると厳しいでしょうね。考えられるのは木田幸紀専務理事か板野裕爾専務理事、大穴で松坂千尋理事というところです」
こう言うのは、「NHKはなぜ金持ちなのか?」などの著書があるジャーナリストの小田桐誠氏。いずれも、NHKで日の当たるところを歩いてきた人物ばかりである。それでも決定打には欠けるようだ。