ジャニーズ事務所のメディア支配…出発点はメリーによる弟ジャニーの「病」隠し

公開日: 更新日:

 メリー喜多川(2021年没、享年93)が生きていたら、どう対処したのだろうかと考えてみた。

 彼女は早くから弟の「病」を知っていた。その病が、アイドルになる少年たちを見いだす「異能」に結びついていることも。

 メリーは、弟がジュニアたちを欲望のまま次々に襲うのを見て見ぬふりをし、徹底的に隠蔽しようと心に決めた。姉の弟への“偏愛”がすべての始まりだった。

 前にも書いた通り、週刊現代の記者が「(弟の)ジャニー喜多川さんにはスターになる素質を見分ける“独特の力”があるそうですね」とメリーに聞くと、いきなりドアを閉め、「私がここで脱いで警察を呼べばどうなると思う」と、凄まじい形相で記者を睨んだ。1981年4月のことだった。

 ジャニーが見いだした少年たちは次々に日本を代表する人気アイドルになり、ジャニーズは帝国といわれるまでになったが、メリーの心は晴れなかったと思う。

 弟のジュニアたちへの性加害が明るみに出れば、帝国は崩壊する。メリーがもくろんだのは、この国の主要メディアを支配することだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝