「マリリン・モンロー 私の愛しかた」酒とセックスとマフィアに翻弄されたセックスシンボルの謎の死

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セックスシンボルにまつわる黒い影が次々と語られていく

 女性マネジャーとレズビアン関係に陥り、自殺未遂騒動を起こし、鼻を細くして顎を強調する整形出術をしてあの顔を作り上げるなど、表面からはうかがい知れない苦難の人生を歩んだ。父親の愛情に飢えるあまりセックスパートナーたちに父性愛を求め、やっと理想の男に出会えたと思ったら、まもなく相手は心臓発作で急死した。

 人気野球選手ジョー・ディマジオと結婚するもすぐに離婚し、その後に再婚した作家ヘンリー・ミラーとも別れていく。2度にわたる結婚の失敗の原因は夫たちがスクリーンの彼女のセクシーな露出を嫌悪したからだ。そこには古き時代ならではの男の無理解が潜んでいた。

 セックスシンボルと結婚したからには「女優はみんなのもの」と腹をくくらなければならない。そもそもマリリン・モンローは人に肉体を見せるのが好きな生粋の女優だ。それなのにディマジオは撮影スタジオで妻のお色気演技を見て失望、夫婦は朝まで怒鳴り合ったという。何度も言うが、無理解もはなはだしい。

 このほか流産やジョン・F・ケネディとの不倫スキャンダルなど、セックスシンボルにまつわる黒い影が次々と語られていく。あまりの情報量の多さに圧倒されそうだ。

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