著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(45)勝新太郎との交友「ずうたいや印象より、遥かに鋭利なものを持っていた」

公開日: 更新日:

増田「どういう方だったんですか」

加納「豪快な人物だったね。うん」

増田「面白い人だといいますね」

加納あの人はね、直感力持ってるよ。直感力っていうか、感じる力。それが非常に鋭い。ずうたいや、あのイメージよりはるかにシャープなものを持ってたね」

増田「酒は?」

加納「一緒にドライブなんかすると運転しながら飲酒する人だった。全然平気でやってたよ」

増田「あんな無邪気な人は出づらい時代になってますね」

加納「楽しく生きた人じゃないかな。同時に自分を通せた人じゃないかな。人間の持ってる自由さの意味っていうか、自由さのほんとの楽しさというか、潤いというのかさ、勝新くらいそれを持って感じてる人って、そんなにいないと思うよ」

増田「イメージ通りの人ですね」

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